2015/07/14

痛みと音楽

こんばんは くらたです

痛みと音楽について書こうと思います、唐突ですけれど。
唐突ですが僕はこの曲でモナレコードのコンピレーションアルバム「夜よゆるやかに歩め」に入りました。(記憶のソーダ名義ではない)

これ、作詞はゆうちゃんという友人で、曲は僕なんですけど、曲を作った流れというのが、数年振りにこの友人と会ってカラオケでアコギと歌で合わせる中でいいギターフレーズが出てきたもんで嬉しくなってそこでは歌詞の話までは進まなかったんだけれども持ち帰ってお互いその曲に思いを巡らせていて、僕も歌詞を考えていたというか出てきたというか、そのフレーズが
「君がいたのさ」
というもので。そこから少しずつ膨らませていこうと思っていた矢先、それこそ会ってから多分2,3日後に完成された歌詞を送ってきたんです、ゆうちゃん。それの始まりが
「いつだってそうだった 君のいる世界なのさ」
だったもんで、あら。と思って。
こういう曲だなんて解釈の共有は全く無かったのに、ここまで似ることなんてある?と。
オカルト的怖さも感じつつ。
でもやはり思い入れの強い曲になりました。
個人的な当時の環境もあいまって。

で、その年の6月ごろにレコーディングして手焼きでCDを作って販売しだしたりして。当時はひとりで弾き語りしてたんですが、モナレコードにお世話になっていて、よくライブもさせてもらったし、年末に「CDデビューオーディションライブがあるからエントリーしてみたら」というので、そんなこと夢にも思ってなかったんですけどエントリーしちゃおうかな、なんて思い、この曲をエントリーしようと思ったら、音的に全然納得できていないことに気づいて、そこからものすごく編集したんです。新しく録る音はあまり無かったんだけれど、定位・音像・ノイズの有効利用・波形の逆再生、などなど。
そんなこんなで半年以上かけて作り込んで出来た音源が、上のやつです。(ちなみにあれ買ってもらっても儲けゼロなので宣伝じゃありません。でもいいCDだよ)
でも6月に一回作ってから何で見直ししなかったかというと、プライベートが色々大変で何もできなかったというのもあって、そこからのリハビリになったような感じもありつつ、その痛みあったからこそ出来たなという感じもあって。
逆に言うと痛みが無いと出せないというのもツライ。
音楽をやる人というのは突出した感情をピックアップしてそれを表現の種にすることが多いし、そういうのを探していく人生というのはかなりナイーブで繊細な愛すべき哀しいもので、それだけだとむしろつまらないから平凡な楽しみとか毎日のくだらない感情にも付き合っていくようなバランスの綱渡りをしていきたいなと思っています。

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